旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

第4種踏切について元鉄道マンが思うこと【1】 ~子どもの安全を守るために:踏切事故から考える~

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 ここ最近、踏切事故を報じるニュースが絶えません。2024年4月6日に、群馬県の上信電鉄の踏切で、小学校4年生の子どもが列車に接触し亡くなるという、痛ましい事故が起きました。新年度が始まり…

爆音を轟かせて走り抜けた強力気動車 国鉄キハ66系【8】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 新製配置以来、長らく直方区に所属して筑豊本線と篠栗線を中心に、筑豊・北九州地区の輸送を支え続けてきましたが、筑豊本線の一部と篠栗線が電化されることになり、2001年のダイヤ改正をもって30年弱も走…

爆音を轟かせて走り抜けた強力気動車 国鉄キハ66系【7】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 1974年に新製されたキハ66系は、直方気動車区(現在の筑豊篠栗鉄道事業部直方車両センター)に配置され、主に筑豊本線と篠栗線での運用に充てられました。一般形気動車としては破格の設備を誇っていたこと…

爆音を轟かせて走り抜けた強力気動車 国鉄キハ66系【6】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 前面はキハ65形や一般形のキハ40系(2代)とほぼ同じデザインとして、前面窓は側面に回り込んだパノラミックウィンドウを採用、中央には貫通扉を備えた貫通構造とされました。 気動車は1両単位で運用する…

爆音を轟かせて走り抜けた強力気動車 国鉄キハ66系【5】

《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info キハ66系いはいくつかの大きな特徴があります。その一つが、大出力を誇るDML30系に゙改良を加えたDML30HSHを装備したことです。このエンジンは、出力が440PSとキハ65形が装備するDML30HSDなどよりも若干出…

爆音を轟かせて走り抜けた強力気動車 国鉄キハ66系【4】

《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 1964年に開発されたDML30系エンジンは、気動車に搭載することを前提にした横置き型で、V型12気筒、排気量30リットルというものでした。出力は400PSから最大で600PSを出すことができる強力なエンジンで、高…

爆音を轟かせて走り抜けた強力気動車 国鉄キハ66系【3】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info DMH17系エンジンと液体変速機を組み合わせた国鉄の気動車は、1950年代後半から続々と量産され、全国の非電化路線で普通列車から準急や急行、さらには特急として都市間輸送までも担うようになりました。 そ…

爆音を轟かせて走り抜けた強力気動車 国鉄キハ66系【2】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 戦後に開発された気動車は、ガソリンよりも安全性の高い軽油を燃料としたディーゼルエンジンを採用することにしました。戦前に一応の基礎設計が完了していたとはいえ、開発の中断と技術の途絶、そして戦時…

爆音を轟かせて走り抜けた強力気動車 国鉄キハ66系【1】

国鉄最後の新形式気動車となったキハ66系について、その軌跡と功績を概観する。

電気釜+簡易貫通扉の「魔改造」の始祖?381系先頭車化改造車【7】

《前回からのつづき》 383系が増備され、長野駅発着の運用がすべて置き換えられた後も、松本駅・白馬駅発着の「しなの」の運用は残り、381系は4往復のみに充てられるようになり、JR西日本の381系とは対称的に風前の灯になりつつありました。 それでも、1998…