旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

シリーズ「駅弁」の旅 八戸駅・こぼれイクラととろサーモン ハラス焼き弁当

 世の中いろいろな駅弁がありますが、今回紹介するのは八戸駅の「こぼれイクラととろサーモン ハラス焼き弁当」。とにかく長い名前です。前回紹介した浜松駅の「浜松三ヶ日牛&遠州しらす弁当」も長い名前だと思っていましたが、上には上がいました。

 この駅弁を調製しているのは、青森県八戸市にある吉田屋。創業は1892(明治25)年と長い歴史をもつのですが、この吉田屋は創業者が板前の修業をするために上京する途中、八戸駅で駅長の目に留まり、駅でまかないを始めたことがきっかけだという少し変わった創業の歴史をもっています。
 その吉田屋が調製する駅弁は、とにかく種類も豊富。ウェブサイトに紹介されているだけで、なんと35種類も作っているのだから驚きます。
 多くのの駅弁が、肉料理が中心になりがちですが、この吉田屋の駅弁は海鮮料理が中心というのも特徴です。さすがは海の幸が豊富な三陸に近いだけはあります。最近、肉系の駅弁が多かったので、この海鮮の駅弁はちょっと新鮮でした。

 さて、この「こぼれイクラととろサーモンハラス焼き弁当」。その名の通り、イクラととろサーモンのハラスをふんだんに使った駅弁です。パッケージにも、つやつやに光るイクラがびっしりと詰め込まれ、そこにハラスの切り身と、ほぐしたサーモンもあって、何とも食欲をそそります。
 そういえば、この組み合わせはどこかで見たような?と考えると、北海道で食べることのできる「親子丼」と同じでした。鮭の刺身とイクラを丼ご飯の上にのせた「親子丼」は北海道ならではの郷土料理。この「こぼれイクラととろサーモン ハラス焼き弁当」も、また同じように鮭とイクラの組み合わせは「親子丼」に近しいものがあります。
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駅で売られているパッケージは、縦長のプラスチックケースに入ったもの。さほど大きくないので、女性には嬉しい量なのではないでしょうか。

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ぎっしりと詰め込まれたご飯の上には、イクラとほぐした焼き鮭が敷き詰められています。そして、イクラに埋もれているのはハラスの切り身を焼いたもの。何とも贅沢な組み合わせです。

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 両端には漬物(柴漬け)と卵焼き、そして山菜(だったかな?)が添え物としてつけられています。
 このイクラ。醤油漬けなのですが、あまり漬けすぎていないのが特徴で、塩辛さを抑えてあります。あまり塩分を多くしてしまうと喉が渇いて水分を多く取ってしまい、その結果トイレばかりに行く羽目になってしまうのを防ぐためでしょうか。駅弁なので、列車の中で食べることを前提にしているために、そうした楽しい旅になるように配慮された味付けなのかも知れません。その薄味な分だけ、イクラ本来の味が楽しめるというもの。

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 ハラスの切り身を焼いたものは、脂がのっていて口に入れるとじわりとハラスの美味しさが広がります。イクラほど甘くはなく、ある程度塩味がきいています。
 ただ、このハラスを食べるときには、骨に気を付けないといけません。パッケージにも「骨に気を付けてください」と書かれていましたが、あまり気にしないで口の中に頬ばると、あとでとんでもない目に遭いかねません。私は予め読んで知っていながらかぶりついてしまったので、小骨が口の中で悪さをしてくれました。

 全体として量は控えめなので、たくさん食べる男性にはちょっと物足りないかも知れません。
 とはいえ、イクラをはじめ海の幸をふんだんに使っているので、お値段1200円はお得感満載だと思います。海の幸が豊富な三陸ならではの駅弁かも知れません。肉料理に飽きたり、少し気分を変えて楽しみたかったりするにはお薦めの弁当です。